1979年1月。成田空港から離陸したヴァリグ航空967便(貨物機)が太平洋上で交信が途絶えた。
機体からSOS信号は発信されていない。
墜落したとしてもフライトレコーダーは電波を発し続ける構造だが、電波は感知できなかった。
2014年の現在にいたるまで、機体の残骸は一切発見されていない。
航空史上、最大のミステリーと言われている。
ドラゴンが海にひきずりこんだ説
交信が途絶えたのは千葉県野島崎、小笠原諸島、グアムを結ぶ三角地帯。
通称「ドラゴントライアングル」。海外の超常現象研究家たちが「魔の海域」呼ぶあたりである。
この海域にはドラゴンが住んでいて、船舶や航空機を引きずり込むという。
ハイジャック説
貨物機であったため乗客はおらず、乗員は6名。
機体には日系ブラジル人画家で、ブラジルのピカソと呼ばれるマナブ間部の作品53点が含まれていた。
読売新聞社が日本で主催した美術展に出展したもので、ブラジルに返還する途中だった。
時価にして約20億円の作品群のため、ハイジャック疑惑も出たが、肝心の作品が市場に出回らないのでデマの可能性がかなり高い。
UFOに連れ去られた説
太平洋上に墜落したと仮定すると、成田から離陸してさほどフライト距離はないため、
燃料はまだ豊富な状態のはず。
墜落したならば海面に燃料が流れ出るはずだが検出されなかった。
ということはもっと上空へ? ・・・というお約束のUFOに連れ去られた説。
UFO説は科学的根拠が一切ないのも毎度のことであるが、乗務員も、機体の破片も、燃料も何もかも発見されていないことを考慮すると「消失」という言葉がしっくりくる。
「可能性」のひとつとしてUFO説はカウントすべきか、デリートすべきか・・・。