東京と言うと23区内でなくともコンビニがあちらこちらにあって、夜中でも明るいイメージを持つ読者も少なくないだろう。
ひと口に東京と言っても、山もあれば東京湾だってある。
東京都八王子市には登山客で賑わう高尾山がある。
その山の麓には心霊スポットがあるという。
ここにある階段で写真を撮ると、白装束の人物が写り込むというが、真相は・・・。
階段を上る人を見つめる
無数の水子地蔵
八王子市裏高尾の山中に「真の道」(まことのみち)と呼ばれる長い階段がある。
階段の入り口には「真の道」という石碑が建てられている。
周囲は街灯もなく、夜などは真っ暗闇である。
その階段の途中の山の斜面には、300体はあろうかという数の水子地蔵がびっしりと並べられている。
すべて階段に向かって並べられており、まるで階段を上る人を見つめているかのようだ。
さらにその先には赤ん坊を抱いた母の象が。
階段の横には古びたトロッコのレールも敷かれている。
と言うことは、上に何かを運搬しているのか?
階段の上には何がある!?
階段を上り続けて行くと、いきなりフェンスにぶちあたる。
フェンスのすぐ先にはなぜか鳥居が・・・。
そしてフェンスには「水子霊園は移転しました」との張り紙がある。
どうやらその先には宗教施設があったようで、その名も階段入り口にあった石碑の通り「真の道」。
おそらく、この階段の奥に宗教施設があることを知らない人が、入り口の石碑を見たこと、階段の中ほどにある大量の水子地蔵を見たこと、なにより、山中の怪しい雰囲気からこの道自体を「真の道」であると勘違いして、人から人へと伝わって心霊スポットとして認知されてしまったのではなかろうか。
写真に写り込む
白装束の人物とは!?
冒頭に記述した写真に写り込む白装束の人物についてだが、この宗教は滝行を行うため、階段の下から見上げるようにして写真撮影した場合、階段の上に滝行を行った信者が立っていて、たまたま写り込んだとしたら合点が行く。
心霊スポットらしく、「ここを訪れると女性は気分が悪くなる」というものと、「帰り道、子供の足音が聞こえる」という噂がある。
子供の足音や霊に関しては、階段だけでなく、この周辺一帯に現れるという・・・。
ここは女性と子供に特化した噂が多いが、八王子市には江戸三大形場(処刑場)のひとつ、大和田形場があったこともあり、なにかとその手の噂は尽きない。