同じ運命をたどった赤の他人 2人のウンベルト

うん
「他人のそら似」「世の中には同じ顔の人物が3人いる」とはよく言われる話だ。
だが、顔もそっくり、同じ生年月日で生まれた時刻まで同じ、結婚した日も同じ、妻子の名前も同じ・・・などがいくつも重なり、人生の最期まで重なるとなると、「偶然」という言葉を安易に使うのは陳腐ではなかろうか。。。

自分のそっくりさんを発見した国王

時は1900年。イタリアの国王ウンベルト1世は北イタリアのモンツァを訪れていた。
翌日、この地で開催される競技会に出席するためだった。
レストランで食事をしていると、その店の主人の顔が自分によく似ている気がしてならない。
国王は主人を自分の席に呼んで話しかけた。
店の主人は言った。

「陛下は鏡で私をごらんになったことでしょう。私はよく陛下に似ていると言われています」と。

何もか一緒!? 

店の主人の名前もウンベルトだった。
生年月日を聞くと「1844年3月14日、午前10時30分生まれ」だという。これも国王と同じ。
結婚した日を聞くと「1866年4月2日です」。これも同じ。妻子の名前を聞くと「妻はマルガリータ、息子はビットリオです」。国王の妻のクリスチャンネームはマルガリータ、息子である皇太子はビットリオ。これも同じ。
レストランをオープンさせた日を聞くと「1878年1月9日です」。
・・・それはウンベルト1世が国王に即位した日であった。
不思議な縁に話の花を咲かせ、2人は翌日の競技会で再会を約束して国王はレストランをあとにした。

そして人生最期の日も・・・

翌日の競技会。
レストランの主人の姿が見当たらない。
国王のもとに部下がやってきて、店の主人が亡くなったことを告げた。
銃の手入れをしていたところ、暴発してしまったとのことだった。
その直後、競技会の会場内に一発の銃声が響いた。
銃声とほぼ同時に、国王の体が崩れ落ちた。暗殺者が国王を狙ったのだ。
2人のウンベルトは最期の日も、死因も同じであった。

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