150年も彷徨い続けた!?  ハイドンの首

ハイドン
ハイドンと言えば「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」と呼ばれ、数多くの曲を後世に残している。音楽室で肖像画を目にしたことがある人も多いだろう。
1732年にオーストリアで生まれ、1809年に没している。
そのハイドンの遺体にぎょっとするような事態が150年も続いていたという。

く、首がない!!

ハイドンはエステルハージ侯爵家(ハプスブルグ帝国の大地主)の宮廷楽長を務めていたことがあり、ハイドンの死後、エステルハージ家があるアゼンシュタットに埋葬されることを望んでいた。当主のニコラウス2世侯は音楽に造詣が深く、ハイドンの遺志をくんで、ハイドンの遺体をフントシュトゥルムの墓地から移すことを考えた。
ハイドンの墓を掘り起こしてみると、、、ハイドンの首から頭部が切り取られているではないか!! 

頭蓋骨収集家が盗み、
ハイドン崇拝者が所有

ニコラウス2世侯はウィーンの警察に届けを出し、オーストリアの刑務所の管理人であるヨハン・ネポムーク・ペーターが逮捕された。
彼は頭蓋骨の形や大きさは才能と関係しているという説を信じており、あらゆる頭蓋骨を測定していたという。
その後、ハイドンの頭蓋骨はローゼンハイムという男のもとに渡った。
ローゼンハイムはエステルハージ家の書記で、ハイドンを崇拝していたため、
「ハイドンの頭部がウジ虫に食べられたり、何者かによっていたずらされないように」と、祭壇にしまっておいたという。

無事、埋葬されたはずが・・・

警察がローゼンハイムの自宅を家宅捜査したが、ハイドンの頭蓋骨は発見されないままだった。
ニコラウス2世侯はローゼンハイムと直接取引をして、ハイドンの頭蓋骨を買い取ることにした。
そして鑑定させたところ、その頭蓋骨は若い女性のもの!! 
抗議をしたところ、老人男性の頭蓋骨が届いた。
こうしてハイドンの頭蓋骨は体と一緒にエステルハージ侯爵家ゆかりの地であるアゼンシュタットに埋葬された・・・はずだった。

150年彷徨い続けた頭蓋骨

ハイドンの頭蓋骨2番目の所有者(盗品を受け取っているので犯罪者)であるローゼンハイムが晩年に「渡した頭蓋骨は偽物だ。私が生きている限り、絶対に手放さない」と語ったという。
ローゼンハイムの死後、ハイドンの頭蓋骨は行方不明だったが、1895年、ついに発見された。
そして1954年。
150年もの間、彷徨い続けたハイドンの頭蓋骨はようやくアゼンシュタットにたどり着いた。
二度目の公式の葬儀を行い、頭蓋骨は棺に納められた。もちろん、偽物の頭蓋骨は取り除かれた。

ReXg

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