2010年、チリのサンホセ鉱山に鉱夫たちが閉じ込められた事故は記憶に新しい。救出現場は世界的に報道され、過酷な洞窟内での日々は映画化もされた。
鉱夫たちが洞窟に閉じ込められていた日数は33日間。
あまり知られていないが、40年間も洞窟に閉じ込められていた一家がシベリアにいたという。
旧ソ連軍が作った秘密倉庫で・・・
時は第二次世界大戦のころ。
旧ソ連軍はシベリアにある洞窟の中に地下倉庫を作り、食料、衣類、灯油などの生活必需品を備蓄していた。
その洞窟の中の物資は、ある夫婦が管理する職務についていた。
夫婦の幼い娘4人は当然、夫婦が仕事をしている間は地下倉庫の中にいた。
洞窟に閉じ込められた一家
ある日、雪崩か、落石か理由はわからないが、洞窟の入り口が塞がれてしまった。
ほかに出入り口はない。
一家は地下倉庫で助けを待つことにした。
頻繁ではないが、たまに食料の入れ替えなどで、ソ連軍の使者がやって来る。
幸い、食べ物も衣料も生きていくために必要な物はそろっている。
1週間待ち、1ヶ月待ち・・・。
だんだん日にちの感覚がなくなっていったに違いない。
忘れられた地下倉庫
何年過ぎたであろう。
洞窟の中で4姉妹は成人していた。
管理人をしていた両親は洞窟の中で死亡した。
どれだけの月日が流れたのかわからない。
・・・そう、地下倉庫にソ連軍の使者は現れないままなのだ。
第二次世界大戦は終結し、地下倉庫の存在は忘れられてしまったのだ!!
第一、地下倉庫の存在は軍部の機密であったため、一家が管理しているなど一般人が知るよしもないことであった。
40年間洞窟で生活した4姉妹
何10年も過ぎたある日、地下倉庫一帯を地震が襲った。
塞がれた洞窟の入り口が現れたらしく、地元住民が洞窟内に入った。
奥にいたのは・・・4姉妹だった。
なんと洞窟に閉じ込められてから40年が経過していたという。
備蓄倉庫だけに、缶詰や干し肉など長期間日持ちする食料があったと推測される。
なんとも壮大な「備えあれば憂いなし」である。
40年も日光に当たらなければ人間はビタミンD欠乏症からくる病、骨軟化症、骨粗鬆症などが引き起こされる。
当然正常な成長が出来ないから死んじゃうよ。
これウソなので信じないように。
http://www.ganshodo.co.jp/mag/files/mag030324.html