アブラムシが脅威に?狙われる農産物と国力衰退

外来生物の強襲は残念ながら珍しい事ではなくなりました。その脅威に怯えるのは日本だけではないのです。
2000年代に入りアメリカでダイズアブラムシが確認されました。在来の生物でないため増殖などの調査が容易であった、という点から、生物兵器に転用するとどうなるか、危惧する声があがりました。

ダイズアブラムシはダイズ及び野草のツルマメを中心に多くの植物に加害します。アブラムシは全般、ウイルス病を媒介するので、厄介です。家庭ならアルミ箔 の反射や濃度の薄い牛乳を散布するだけで対応できますが、アメリカでは4年足らずで11州に拡散、22億円分の被害が出たというのです。ここで調査団が結 成されます。
ダイズアブラムシは飛翔しますが長距離移動は不可能とされています。
アメリカでの拡散が異常な速さだったこと、地続きではなく、気まぐれに各地域に飛んでいることから調査団は、車に付着し各地で繁殖を始めたのではと推測したのです。
このアブラムシが意図的にある種の病原体に汚染され、故意に無差別テロの道具に使われていたらどうなっていたか、という仮説にもたどり着いてしまったようです。

しかし輸送技術の発達で、拡散者の元にまで広がる可能性もあります。そこまで広がり始めれば、世界規模で加速度的に自然淘汰がなされるのでしょう。

その場しのぎですが、拡散を防ぐ方法を考えてみましょう。
農薬は大量散布をすると人体にも影響が出てしまう事も考慮して、狩人にアリを仕立てる、という案をあげてみます。アブラムシの天敵はテントウムシ?彼らを利用するのも良いでしょう。研究が進んでいる為、本体(この場合テントウムシ)の改良をしなくて良いのですから。
しかし、実はアリもアブラムシを食べるのです。蜜を取ると同時に、個体数が多い時には、食べてしまいます。アブラムシの所為で植物は痛むうえに蜜もカビが生えるため、管理・調整しなくてはならないのです。
アリがアブラムシを殲滅しないのは、蜜をとった時にアブラムシにマークが付き、マーキングされた個体は殺されないのです。
特定のアブラムシを狙わせる方法、女王の繁殖能力と彼女たちのマーキングの調整が整えば、片っぱしから平らげてくれるのでは、と未だ正体の見えない脅威に立ち向かう夢を語ってみました。コスト、技術面で却下ですね。

何がいつ、どのような力を振るってくるか、我々が気づいた頃にはもう手は無いのではないでしょうか。

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